2011年6月15日水曜日

Androidで使うAZ01MR

Artiza Design社製WiMAXルータ「AZ01MR」のレビュー第2弾です。
同梱されていたクイックガイドによると、サポートOSは以下のとおりです。
    • Windows 7
    • Windows XP
    • Windows Vista
    • Mac OS X
    ただ、もちろん設定さえ間違えない限りほとんどのWi-Fi対応機器で使えるはずなので、今回はAndroid端末(XOOM)を使って接続をしてみたいと思います。

    Wi-Fi設定

    AndroidでのWi-Fi設定は、設定メニューの中にある「無線とネットワーク」の中にある、「Wi-Fi設定」から行います。ちなみにAZ01MRのサポートしているWi-Fiの規格はIEEE802.11b/gとなります。
    予めAZ01MRの電源を入れた状態で「Wi-Fi」のチェックボックスをONにすると、リストにモバイルルータがリストされます。
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    該当行をクリックすると次のような画面が表示されるので、電池パックカバーを外したときに印字されていたセキュリティキーの値を「パスワード」欄に間違えずに入力し、最後に接続ボタンを押します。
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    セキュリティキーが正しければ、これで接続は完了です。Wi-Fiの欄にモバイルルータのSSIDが表示されていることを確認します。
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    工場出荷状態では、セキュリティにWPA-PSK(TKIP)が設定されているようです。

    速度テスト

    無事に接続ができたところで、まずはどのくらいの通信速度になるのかを確認してみました。今回速度テストには、Androidアプリの「SPEEDTEST」を使っています。また、今回のテスト場所は社内(東京都港区虎ノ門2丁目)となります。
    まずはモバイルルータを端末の横においてテストしてみます。
    端末の横(室内)
    下りの平均が1,494kbps、上りの平均が1,802kbpsです。残念ながら、もう少し早いかなと思っていましたが、少し遅いですね。WiMAXは、場所によってかなり速度が違うので、室内だとこのくらいなのかも知れません。
    続いて、XOOMは移動せずルータだけを窓側に移動して計測しました。
    窓際(西向き)
    窓際(北向き)
    西側での下りは少し早くはなりましたが、その分上りが遅いですね。北側の窓際ではあまり変化はないようです。位置的にはXOOMとの距離が近いのが北側だったので、Wi-Fiでの速度劣化は関係ないようです。
    参考までに、本来利用している室内のWi-Fiアクセスポイント(802.11g)経由での計測値と、3G回線(FOMA High-Speed)の計測値を載せておきます。
    室内の既存Wi−Fi経由
    FOMA(High-Speed)経由
    さすがに既存のWi-Fiアクセスポイントは、有線(光100Mbps)に接続されているだけあって、上り下りとも9Mbps程度出ています。FOMAに関しても、今回はWiMAXよりも高速な数値が計測されました。
    ここで注目しておきたいのが、計測中の速度のブレです(赤矢印)。
    FOMA(特に上り)では、比較的計測中の通信速度が安定していることがわかりますが、WiMAXではかなり波があるようです。すなわち、WiMAXは瞬間での速度はかなり高速になることもありますが、電波の安定度があまり良くないようで、速度にムラが出ている感じです。
    今回はUQ WiMAX様のサービスを利用していますので、周波数は2.5GHz帯を使っていると思われます。一般的に、周波数が低いほうが電波は障害物を回り込みやすいので、FOMAの2.1GHzやFOMAプラスエリアの800MHzに比べると、室内やビルが多い都内などではWiMAXはムラがでてしまうのかも知れません。3Gと比較しても遅いようだと、あえてWi-Fiルータを使う意味も薄れてしまうので、回線速度を実際に実機で確認してから購入したほうが良いかも。

    さて、次回はAZ01MRのルータとしての機能や、変更しておいたほうがよさそうな設定内容についてレポートしたいと思います。

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