2011年6月30日木曜日

AZ01MRのここは設定を変えておこう!

さて、モニターキャンペーンでお借りしていたArtiza Design社のWiMAXルータ(AZ01MR)ですが、本日がモニター最終日です。


このルータ自体の設定は特に変更しなくとも、クライアント側さえちゃんと設定してあげれば利用はできます(WiMAX回線のアクティベーションがされていない場合は、別途アクティベーションが必要です)が、やはりセキュリティ上問題もあります。そこで今回は、工場出荷状態の設定内容を確認し、変更したほうが良いと思われる箇所や、知っていると便利な設定などをご紹介します。
ルータの設定を変えるためには、PCもしくはスマートフォン(できれば画面の大きなタブレット)で、まずはAZ01MRに接続しておく必要があります。

ログイン
ブラウザを起動し、アドレス欄に「http://192.168.0.1」と入力します。
ログインダイアログが表示されるので、IDとパスワードを入れます(IDとパスワードについては、製品に同梱されていたQuick Guideを参照)。
正しくログインができると以下の画面が表示されます。
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この画面はステータスを表示する画面で現在の状態(IPアドレスや利用しているチャネル、接続されている台数など)が表示されます。赤い矢印の所を見ると、どうも初期のセキュリティ設定は「WPA-PSK(TKIP)」を使っているようです。Androidではセキュリティ設定にWPA-PSKとWPA2-PSKが一緒に設定できるようになっているのであまり気になりませんが、機器によってはWPA-PSKとWPA2-PSKが分かれていたり、同じWPA-PSKでも暗号化にTKIPを使うかAESを使うかまで指定が必要なものもありますので注意が必要です。

無線LAN設定(基本設定)
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ここで変更したほうが良いと思われる項目は以下の2箇所です。

  • 無線LANを有効にする
    AZ01MRは、無線LANルータとしてだけでなくUSBで直接接続してWiMAXモデムとして利用することもできます。当然接続できるのは1台だけですが、このような使い方をすることによって、より高速な通信が可能になりますし、USB経由でバッテリーも供給されるので、AZ01MRの電池が利用されないというメリットがあります。
    そこで、USB接続しか利用する予定がない場合は、このチェックボックスを外して運用することで、電力消費を抑えることができ、かつセキュリティ上も安心です。
  • キーまたはパスフレーズ
    接続する際に利用したセキュリティキー(電池カバーの内側に記載されている値)は、ここに設定がされています。本体に記載されてしまっている以上、ここは変更することをお勧めします。セキュリティ方式がデフォルトでWPA-PSKですので、パスフレーズは8〜63文字までで自由に決めることができます。忘れないようなものを指定しましょう。

IPアドレス設定
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IPアドレスに関する設定画面です。変更しておいたほうが良さそうな項目は1箇所です。

  • DHCP配布アドレス数
    AZ01MRに接続してくるクライアントにIPアドレスを動的に割り当てる際、ここで設定した数を超えてしまうとアドレスが払い出しできなくなります。通常、一度IPアドレスを払いだされた機器はしばらくの期間(調べたところ、AZ01MRのリース期間は10日でした)は同じIPアドレスを利用できるようになっています。そのため、機器が10個以上になるとアドレスが枯渇してしまい、クライアント側で無線LANの接続エラーとなります。スマートフォンやゲームなど、色々と接続して使っている人は、少し多めに設定しておくと良いでしょう(論理的には253個は配布できるハズ)。

アドバンスト(省電力)
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アドバンストメニューの中には、ルータに接続したクライアント機を外部(インターネット)に公開する機能などが含まれていますが、通常使うことはないでしょう。ただ、この中に省電力の設定があるので、ここは知っておくと良いと思います。

  • 通信がなければ自動的に電源を切る
    このチェックボックスと、その右側の電源を切るまでの時間(分)をセットで設定します。チェックをつけて、指定した時間内に一度も通信をしなかった場合、AZ01MRは自動的にスタンバイモードになります。スタンバイモードになった場合は、再度電源ボタンを押して起動させる必要がありますが、AZ01MRは起動時間が非常に短い(10秒程度)ですので、外出時などは設定しておいたほうが良いでしょう。
    初期設定状態ではチェックはオフになっています。

Admin(管理者)の設定
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この設定画面に入るためのIDとパスワードを登録する画面です。IDもパスワードも工場出荷状態ではすべての製品に同じものが登録されてしまっているので、ここは設定を変更しておくことをお勧めします。
ちなみに、万が一設定したIDやパスワードを忘れてしまった場合は、本体を初期化することになります(本体の電源が入っている状態で、電源ボタンとWi-Fiボタンを同時に5秒以上押すことで初期化されます)。

総括
ルーターという製品の位置づけですので、単純にインターネットに接続するだけでなく、内部のサーバを外部に公開することなどもできるなど、機能が豊富であることがわかりました。
また、今後のバージョンアップで、SSIDをもう一つ作成することもできるようになるようです。こうすることで、セキュリティレベルの異なるネットワークを2つ持てるようになるので、一部のゲームのように、高度なセキュリティ対策が施せないものと、パソコンのように高度なセキュリティ対策が設定できる機器を混在させて利用することができるようになります。
今回のモニターでは、実際に外に持ち出して利用することがなかったのですが、他のレビューア様が色々と調査をされているようなので、そちらも参考にされると良いかと思います。
皆さんのレポートはこちらです。

2011年6月29日水曜日

UK版XOOM(3G)のHoneycomb3.1手動アップデート

すでにau版XOOM(MZ604)はバージョンアップしているのに、後発のUK版XOOM(MZ601)は未だOTAが来る気配がない・・・。
んじゃ、手動でアップデートしましょうかってことで、早速やってみました。

2011/7/1追記
下記の方法でアップデートすると、カメラ機能が動作しないことが判明しました。原因は調査中です。よって、こちらの不具合が解決するまでは実施はお控えください。

前提条件

  • XOOMはMZ601であること
  • rootedであること
  • PCにAndroid SDKがセットアップされていて、USBドライバがインストールされていること
  • XOOMにROM Manager(ClockworkMod Recovery)がインストールされていて、現状のROMをバックアップしてあること
  • アプリや設定ファイルをバックアップしてあること(途中ファクトリーリセットが入ります)
当然ですが、手動でのアップデートはご自分の責任のもと行ってください。何があっても僕は責任は持てませんし、質問も受け付けられません。

手順は以下のサイトに書いてあるとおりです。
[GUIDE] 3.1 for rooted EURO XOOM with working 3G in 5 easy steps [Update: 6/14]

5つの簡単なステップ・・とはいえ、それなりの知識が必要なので、手順を整理して分かりやすく書いておきます。

ステップ1.ファイルの準備
PC側に任意の作業フォルダを作成します(作業フォルダからadbコマンドが使えること)。

http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1074609
から、
HMJ37_HC3.1_Both_Models_BRDizzled.zip(Step 2)
bootloader_patch_3.1.zip(Step 3)
HMJ37_root_sdcard_3G.zip(Step 4)
を作業フォルダにダウンロードします(ちなみに一番最初のファイルはかなり大きいので、ダウンロードに1時間以上かかります)。


http://toshsoft.de/xda/build.prop.frankenrom
を開いて、表示される設定内容を
build.prop.frankenrom
という名前にして作業フォルダに保存します。

ステップ2.入替が必要なファイルのバックアップ
USBケーブルで接続します。
作業フォルダ上で以下のコマンドを使ってファイルをバックアップします。
adb remount
adb pull /data/data/com.android.providers.settings/databases/settings.db settings.db
adb pull /data/data/com.android.providers.settings/databases/settings.db-wal settings.db-wal
adb pull /data/data/com.android.providers.settings/databases/settings.db-shm settings.db-shm
adb pull /data/data/com.android.providers.telephony/databases/telephony.db telephony.db
adb pull /data/data/com.android.providers.telephony/databases/telephony.db-journal telephony.db-journal
ファイルが5個ダウンロードできたことを確認します(サイズが0のファイルもあります)。

ステップ3.アップデートファイルのアップロード
作業フォルダ上で先ほどダウンロードしておいたファイルをアップロードしていきます。
アップロード先はXOOMの仮想SDカード(/sdcard)です。
adb push HMJ37_HC3.1_Both_Models_BRDizzled.zip /sdcard/
adb push bootloader_patch_3.1.zip /sdcard/
adb push HMJ37_root_sdcard_3G.zip /sdcard/
USBケーブルは外します。

ステップ4.アップデート
XOOM上でROM Managerを起動します。
「リカバリへ再起動」を選択して、リカバリーモードに入ります。
再起動後、ClockworkMod Recoveryが起動します。
「install zip from sdcard」を選択し電源ボタンで決定します。
「choose zip from sdcard」を選択し電源ボタンで決定します。
SDカードの一覧が表示されるので、以下の順番で適用していきましょう。
  1. HMJ37_HC3.1_Both_Models_BRDizzled.zip
  2. bootloader_patch_3.1.zip
  3. HMJ37_root_sdcard_3G.zip
3つとも適用したら、ClockworkMod Recoveryのトップまで戻ります。
「wipe data/factory reset」を選択して、ファクトリーリセットをします(仮想SDカードの内容は初期化されません)。
「reboot system now」を選択して再起動します。

ステップ5.バックアップしていたファイルを戻す
再起動後、初期化されているので初期設定画面がでます。
日本語を選択し、WiFiやGoogleアカウントのアクティベーションはせず、とりあえず起動させます。
USBケーブルを接続します。
以下のコマンドでファイルを戻した後再起動します。
adb remount
adb push build.prop.frankenrom /system/build.prop
adb push settings.db /data/data/com.android.providers.settings/databases/settings.db
adb push settings.db-wal /data/data/com.android.providers.settings/databases/settings.db-wal
adb push settings.db-shm /data/data/com.android.providers.settings/databases/settings.db-shm
adb push telephony.db /data/data/com.android.providers.telephony/databases/telephony.db
adb push telephony.db-journal /data/data/com.android.providers.telephony/databases/telephony.db-journal
adb reboot
USBケーブルを外します。

以上でアップデートは完了です。

これでmicroSDカードが利用できるようになりました。
あとはバックアップしておいたアプリなんかを戻して、細かい設定をし直せば完了です。

2011年6月15日水曜日

Androidで使うAZ01MR

Artiza Design社製WiMAXルータ「AZ01MR」のレビュー第2弾です。
同梱されていたクイックガイドによると、サポートOSは以下のとおりです。
    • Windows 7
    • Windows XP
    • Windows Vista
    • Mac OS X
    ただ、もちろん設定さえ間違えない限りほとんどのWi-Fi対応機器で使えるはずなので、今回はAndroid端末(XOOM)を使って接続をしてみたいと思います。

    Wi-Fi設定

    AndroidでのWi-Fi設定は、設定メニューの中にある「無線とネットワーク」の中にある、「Wi-Fi設定」から行います。ちなみにAZ01MRのサポートしているWi-Fiの規格はIEEE802.11b/gとなります。
    予めAZ01MRの電源を入れた状態で「Wi-Fi」のチェックボックスをONにすると、リストにモバイルルータがリストされます。
    クリックで拡大
    該当行をクリックすると次のような画面が表示されるので、電池パックカバーを外したときに印字されていたセキュリティキーの値を「パスワード」欄に間違えずに入力し、最後に接続ボタンを押します。
    クリックで拡大
    セキュリティキーが正しければ、これで接続は完了です。Wi-Fiの欄にモバイルルータのSSIDが表示されていることを確認します。
    クリックで拡大
    工場出荷状態では、セキュリティにWPA-PSK(TKIP)が設定されているようです。

    速度テスト

    無事に接続ができたところで、まずはどのくらいの通信速度になるのかを確認してみました。今回速度テストには、Androidアプリの「SPEEDTEST」を使っています。また、今回のテスト場所は社内(東京都港区虎ノ門2丁目)となります。
    まずはモバイルルータを端末の横においてテストしてみます。
    端末の横(室内)
    下りの平均が1,494kbps、上りの平均が1,802kbpsです。残念ながら、もう少し早いかなと思っていましたが、少し遅いですね。WiMAXは、場所によってかなり速度が違うので、室内だとこのくらいなのかも知れません。
    続いて、XOOMは移動せずルータだけを窓側に移動して計測しました。
    窓際(西向き)
    窓際(北向き)
    西側での下りは少し早くはなりましたが、その分上りが遅いですね。北側の窓際ではあまり変化はないようです。位置的にはXOOMとの距離が近いのが北側だったので、Wi-Fiでの速度劣化は関係ないようです。
    参考までに、本来利用している室内のWi-Fiアクセスポイント(802.11g)経由での計測値と、3G回線(FOMA High-Speed)の計測値を載せておきます。
    室内の既存Wi−Fi経由
    FOMA(High-Speed)経由
    さすがに既存のWi-Fiアクセスポイントは、有線(光100Mbps)に接続されているだけあって、上り下りとも9Mbps程度出ています。FOMAに関しても、今回はWiMAXよりも高速な数値が計測されました。
    ここで注目しておきたいのが、計測中の速度のブレです(赤矢印)。
    FOMA(特に上り)では、比較的計測中の通信速度が安定していることがわかりますが、WiMAXではかなり波があるようです。すなわち、WiMAXは瞬間での速度はかなり高速になることもありますが、電波の安定度があまり良くないようで、速度にムラが出ている感じです。
    今回はUQ WiMAX様のサービスを利用していますので、周波数は2.5GHz帯を使っていると思われます。一般的に、周波数が低いほうが電波は障害物を回り込みやすいので、FOMAの2.1GHzやFOMAプラスエリアの800MHzに比べると、室内やビルが多い都内などではWiMAXはムラがでてしまうのかも知れません。3Gと比較しても遅いようだと、あえてWi-Fiルータを使う意味も薄れてしまうので、回線速度を実際に実機で確認してから購入したほうが良いかも。

    さて、次回はAZ01MRのルータとしての機能や、変更しておいたほうがよさそうな設定内容についてレポートしたいと思います。

    XOOMのFactory Reset

    Androidで工場出荷状態(Factory Reset)をするには、普通は設定メニューの「プライバシー」から「データの初期化」をするわけですが、何らかの理由によってログインができなくなってしまったときは設定メニューが使えません。
    そこでログインしないでXOOMを初期化する方法を記載しておきます。
    ※MZ601での確認ですので、au版(MZ604)などはうまくいくかわかりません。あくまでも自己責任でよろしくお願いします。
    1. 電源を切ります。
    2. 電源を入れます。
    3. モトローラのロゴが出たあたりで、ボリュームダウンキーを1回押します(長押しは不要)。Android Recoveryというメッセージが表示されない場合は、何度か押します。
    4. Android Recoveryという文字が出たら、ボリュームアップボタンを押します。
    5. リカバリーモードに入りますが、ここでドロイド君がビックリマーク状態となり、停止します。
    6. この状態で電源ボタンとボリュームアップボタンを同時に押すと、青いリカバリーメニューが出ます。
    7. ボリュームキーを使って「wipe data/factory reset」までカーソルを移動し、電源ボタンで決定します。
    8. ボリュームキーを使って「Yes」までカーソルを移動し、電源ボタンを押します。
    9. Factory Resetが実行されるので、しばらく待ちます。
    10. 終了すると以下の画面になります。
    11. Data wipe complete.が出たら完了ですので、「reboot system now」を選択して電源ボタンを押すと再起動です。
    ちなみに私の場合、Google Apps Device Policyを使っていたら、再起動後にログオンができなくなり、WebからもPINのリセットが効かなくなってしまったので、やむなくFactory Resetしました。

    2011年6月14日火曜日

    最強のMacBookAirケース、G-FORMが届いた!

    注文したのがいつだったかを忘れるくらい前に頼んでおいた「G-FORM LAPTOP SLEEVE」が、ようやく本日届きました。
    G-FORMは、スポーツ用のプロテクタなどを作っている会社で、衝撃を吸収する特殊な素材を扱っています。注文したLAPTOP SLEEVEは、今のところ最強のMacBookAirケースです。もちろん、MacBookAirだけでなく、iPad用もあります。
    何が最強かというと・・・。まずは以下の動画を見てください。
    このケースに入れたiPadを空から落下させてますね。まぁ、下が草っていうのもありますが、それでも結構な衝撃のはず。
    でもってMacBookは2階から落とします。
    ね?すごいでしょ。

    今日、こんな感じで届きました。
    プチプチ封筒に入ってます
    もちろん、もっと簡素な包装でも大丈夫でしょうw
    色は黄色
    なんだかガンダムチックでカッチョいい!
    11インチのMacBookAir がジャストフィット
    ちなみに購入は、G-FORMのオンラインショップ
    日本へも発送してくれます。
    サイズは11"、13"、15"と、MacBookAirに併せて選択が可能。色も黒と黄色の2色から選べます。お値段は$69.95ですので、5,600円くらいですね。
    MacBookAirをお持ちの方にはオススメです!

    WiMAXモバイルルータAZ01MR<開封の儀>


    今年の1月に応募した『Artiza Design(アルチザデザイン) WiMAXモバイルルータAZ01MR』のモニター機が先日ようやく届きました。本来はもっと早い時期にモニター参加ができる予定でしたが、製品に色々と不具合が見つかり、出荷が遅くなってしまったとのことです。
    6月1日より予約の受付を始めており、6月9日以降順次出荷されるようです。
    同社のオンラインショップでの販売価格は¥24,800円(税込)となっています。

    まずはパッケージと同梱物です。
    洗練されたデザインのパッケージ
    同梱物

    本体の他に、バッテリーおよびmicroUSB(B)ケーブル、USB給電用ACアダプタ、簡単な説明書となっています。ルータという製品にしては、非常にシンプルですね。
    ※詳細なマニュアルはサポートページからダウンロードが可能です。
    オプションとして、オリジナルレザーケースや、同梱品に入っていたUSBケーブル+ACアダプタ、予備バッテリーなどを購入することもできます。レザーケースはかなりおしゃれです。

    iPhone 3GSとの比較
    シックなデザインが機械っぽさがなく良い
    iPhoneとの比較写真をみると意外に大きく見えますが、重さがわずか94gと非常に軽いので、見た目よりも小さく感じます。黒をベースとした表面のデザインもとてもすっきりとしていて、これがモバイルルータであることをほとんど気がつかれないのではと思います。

    電池パックの装着
    カバーが非常に開けづらい
    カバーの内側にSSIDとセキュリティキー
     WiMAXはFOMAなどの3G機器とは違い、通信モジュール自体に契約者情報をオンラインで書き込めるようになっているため、SIMカードというものはありません。しかも今回は予め@nifty WiMAXの契約がされているものをお借りしているので、アクティベーション作業も不要でした。
    カバーを外すと、無線LANの初期接続用のSSIDとセキュリティキー(WPA-PSK)が記載されています。この後の設定で必要となりますので、間違えないよう控えておくと良いと思います。

    外部インターフェースとしては、microUSB(B)と、ボタンが2つ。これまた非常にシンプルです。
    ボタンは2つ(WiFiマークと電源)
    電源ボタンの長押しで電源が入ります。電源がONの状態で、再度電源を一度押すと現在の状況(WiMAXの感度、アクティベーション状態、無線LANの状態、接続機器数、電池の残量)をディスプレイに表示します。WiFiボタンは一度押すと現在の状況(電源ボタンと同じ動き)、2度押すとSSIDが表示されます。
    現在の状況
    左から「WiMAXの電波状況」、「アクティベーション状況(通信の可否)」、
    「無線LANの電波状況」、「現在接続中の機器の数」、「電池の残量」

    次回は、XOOMを使って実際に接続する手順をご紹介します。

    2011年6月4日土曜日

    XOOM 3G UK版 のrooted

    発売されたばかりということで、Motorolaから工場出荷状態に戻すリカバリーイメージがないため、かなりのリスクを伴いますがrootedしました。

    注意:

    • 現時点でrootedした端末を元に戻すことは出来ません
    • bootloaderのunlockをするので、端末は初期化されます。
    • XOOM 3G UK版(MZ601)の手順ですので、それ以外のXOOMではうまくいきません。
    • この手順で何か問題が起きても責任はとれません(すべて自己責任でお願いします)。
    MOTODEVでMZ601のリカバリーイメージが公開されました。

    手順は基本的に以下のサイトを参考にしました。
    [GUIDE] XOOM 3G Euro Root Instructions + Files.

    準備:
    Windows PCとUSBケーブルが必要です。
    Windows PCにはAndroid SDKを展開しておきます(これについては今回は説明しません)。
    XOOM用のUSBドライバも必要です(以下よりダウンロードしてセットアップします)。
    Motorolaのサポートページ
    USBドライバがインストールできたら、念のため一度XOOMを接続してXOOMが認識されることを確認しておきましょう。

    先ほど紹介したサイト内に置かれている以下のファイルをダウンロードし、それぞれを解凍します。
    boot.zip <-- boot.imgとbcm4329.koが含まれています。
    root_Files.zip <-- su、Superuser.apkが含まれています。
    modules_stock.zip <-- cifs.ko、nls_utf8.ko、option.ko、tun.ko、usb_wwan.koが含まれています。

    これらのファイルを作業ディレクトリ(例えばC:\Tempなど)にすべてコピーしておきます。
    ※このディレクトリからSDKのtool(adbなど)が動作できることが条件です。

    では始めましょう。

    bootloaderのunlock
    bootloaderのunlockをします。この処理により端末は初期状態に戻ります。

    1. XOOMの電源を切ります。
    2. ボリュームダウンボタンを押しながら電源を入れます。
      画面上に「Start fastboot protocol support.」という文字が表示されたらボリュームボタンは離して大丈夫です。
    3. USBケーブルでXOOMとPCを接続します。
    4. PC上でコマンドプロンプトを開き、先ほどファイルを展開した作業フォルダに移動します。
    5. 以下のコマンドを入力します。
      fastboot oem unlock
    6. XOOM側に色々と文字が表示されて、実行するかどうかの確認画面がでます。
      ボリュームダウンボタンを押すと「I accept」が選択されますので、ボリュームアップボタンで決定します。
    7. 実行してもよいかと聞かれますので、ボリュームダウンボタンで「Yes」を選択し、ボリュームアップボタンで決定します。
    8. これでbootloaderのunlockは完了し、自動的に再起動します。
    rooted作業
    ここから先の作業は場合によっては文鎮化もあり得ますので慎重に。
    1. XOOMが再起動すると、端末は初期設定画面になります。
      LanguageはEnglishのまま、初期設定をしていきます。
      ※途中WiFi設定画面がありますがスキップします。また、Googleアカウントのアクティベーションもスキップしてください。
    2. 起動が完了したら、[Setting]->[Applications]->[Development]->[USB debugging]のチェックを入れてUSBデバッグができるようにします。
    3. PC側の以下のコマンドでデバイスが接続されていることを確認します。
      adb devices
    4. 以下のコマンドでbootloaderを起動します。
      adb reboot bootloader
    5. XOOMが再起動したら、以下のコマンドを入力します。
      fastboot flash boot boot.img
    6. PC側には以下のような結果が表示されるはずです。
      fastboot flash boot boot.img
      sending 'boot' (2908 KB)...
      OKAY [ 0.619s]
      writing 'boot'...
      OKAY [ 0.909s]
      finished. total time: 1.529s
    7. XOOM側は、以下のような画面になります。

    8. 以下のコマンドを入力して再起動します。
    9. fastboot reboot
    10. 再起動したら、以下のコマンドを入力します。
      adb remount
      adb push bcm4329.ko /system/lib/modules
      adb reboot
    11. 再起動したら、以下のコマンドを入力します。
      adb remount
      adb push su /system/bin/su
      adb shell chmod 4755 /system/bin/su
      adb shell ln -s /system/bin/su /system/xbin/su
      adb push Superuser.apk /system/app/
      adb reboot
    12. 再起動が終われば、とりあえずrootedは完了です。
      念のため、再起動後に
      adb shell
      #

      となればOKです。おめでとうございました。
    その他のモジュールを導入
    1. PC側から以下のコマンドを入力し、モジュールを入れていきます。
      adb remount
      adb push cifs.ko /system/lib/modules
      adb push nls_utf8.ko /system/lib/modules
      adb push option.ko /system/lib/modules
      adb push tun.ko /system/lib/modules
      adb push usb_wwan.ko /system/lib/modules
      adb reboot
    あとはフォントを入れ替えたり、TitaniumBackupを入れるなり、カメラのシャッター音を消したりと、必要な作業をどうぞ。

    2011年6月2日木曜日

    XOOMの電源が凄すぎる

    XOOMはデュアルコアを搭載しているので、気になるのはやはり消費電力です。
    ネットの情報だと「充電は早いけど減るのも早い」とか、「iPadより持たない」といった情報が多いようです。昨日ようやく充電ができるようになったので(笑)、実機(MZ601)のバッテリー状況をご紹介します。
    ※省電力設定はデフォルトのままです。
    JuicePlotterで計測した結果(MZ601)
    まずは充電能力ですが、噂通り充電時間は非常に短いです。図の左側が充電中のバッテリー容量を表していますが、30%強から充電を開始し、約1時間で100%になっています。途中70%くらいでグラフの角度が変わっていますが、(たぶん)このタイミングで電源を入れました。グラフの角度から推測するに、電源ON状態での充電では2時間程度はかかりそうですが、電源OFF状態で充電すると30分くらいで100%になりそうです。これは正直驚くべき急速充電です。

    消費電力については、さすがにガリガリ利用しているときはそれなりに消費しているようです(公称10時間とか)が、待受状態での消費電力は恐ろしく少ないようです。図で言うと21:00あたりから翌日8:00くらいまでが電源ONでの待ち受け状態だったのですが、バッテリーはほとんど減っていません。ちなみにWiFiを利用中。これなら睡眠中も安心です。

    普段利用しているGalaxyTabでは、最近アプリもたくさん使うようになったこともあって、結構消費が激しくなってきました。とくに夜中に充電を忘れると、朝にはお亡くなりになっていることも多く、自宅でも充電が日課になりました。
    XOOMはまだほとんどアプリを入れてないことや、設定もデフォルトのままですから、単純に比較はできませんが、それでも電源OFFでの急速充電は魅力ですね。
    iPad2もだいぶバッテリーが長持ちするようになったらしいので、今度勝負したいと思います(iPadはあるけど2は持ってません・・・。これは買わないといけないなw)。

    MZ601でバッテリーに何か手を入れていなければ、au版XOOM(MZ604)でも同じじゃないかなぁと想像しますが、いかがでしょうね。

    2011年6月1日水曜日

    XOOM 3G UK版 開封の儀

    Motorola XOOMといえば、国内ではすでにauから販売されている10.1インチのハニカムタブレットですが、auから販売されているものはMZ604というWiFiオンリーのモデルです。
    一方USでは、MZ604以外にMZ600というEV-DO Rev.Aにも対応したVerizonモデルが販売されています。MZ600については、通信方式はauと同じですが、周波数が違うので日本では利用できません。
    今回入手したのは、MZ601と呼ばれる3G(W-CDMA)+WiFiのモデルで、UKでSIMフリーとして販売されたばかりのものです。もちろん技適は取得されていないので、(大人の事情で)日本で使うことはできません。ということで、以下イギリスからお届けします(ツッコミはなしでね)。
    外見などはau版のXOOMとほとんど同じですので、細かいところは省略しますね。
    箱を開けると箱いっぱいにXOOM。
    同梱物は、電源アダプタ(UK仕様)、USBケーブル、
    簡単なマニュアル。シンプルです。
    今回はイギリスにいるので問題ありませんが、万が一日本でも使いたいというときは、コンセントが合いません。その場合、例えば以下の製品を買っておくとよいでしょう。
    僕は念の為にAmazonで買いましたけどね。

    皆さんがMZ601で一番知りたいのが、SIMはどこに挿すのってことでしょうか。
    SIMは上部のSDカードスロットのカバーにはめて挿入します。
    ※上記画像はイメージです。
    XOOMにはmicroSDカードスロットが上部に用意されています(ただし、6/1現在OS的にサポートされていません)が、そのカバーにSIMがはまるようになっています。microSDカードはカバーを外した本体に直接挿すようになっています。

    では電源を入れてみましょう。あくまでここはイギリスです。
    ようこその画面では、日本語が選択できます。
    ただし、中華フォントなので気持ち悪いです。
    基本的なセットアップはMZ604と同じですので省略しますが、性能についてはちょっとだけ触れてみます。
    Quadrantテスト結果(1919)
    3Gによる速度テスト(下り2772bps/上り1920bps)
    3Gについてはイギリスですからね。国内、ましてやdocomoネットワークじゃないですからね、くれぐれもよろしくお願い致します。
    最後にシステム情報を載せておきます。

    フォントを変えたいのでrootedしたいのですが、6/1現在MotorolaからMZ601のリカバリイメージが公開されていないので躊躇しています。やり方については、たぶんこちらで行けるはずです。
    [GUIDE] XOOM 3G Euro Root Instructions + Files.

    AND marketに行ってきました

    今日からオープンした「AND market 霞ヶ関店」に早速お邪魔してみました。
    AND marketは、NECモバイリングが運営しているスマートフォン専門のブランドで、特定のキャリアには縛られずに様々なサービスを展開していこうというしくみらしいです。
    AND market KASUMIGASEKIのショップカード
    なかなか可愛いデザインですね。
    お邪魔したのはランチ後の2時前くらい。
    本日オープンということで、実際のお客様よりも関係者やお取引先などがたくさん来ていました。
    なるべく人が写らないように撮りました。
    右手側でお取引先などがご挨拶中ですw
    現在販売されている比較的新しい機種が展示されていて、もちろん実際に触ることもできます。
    こちらはドコモのスマートフォン。
    当然ですが、発売前の端末は展示されていません。 
    こちらはau。
    こうしてみるとauの発売済みの端末は魅力ないですねw
    そしてソフトバンクモバイル。
    Android系端末もちゃんと展示してあります。
    iPhoneです。
    写真はありませんが、入り口にもっとも近いところにタブレット系(Optimus PadとXOOM、iPad2)が展示されていました。残念ながらGalaxy Tabは忘れ去られたようですw
    機器の展示だけでなく、スマートフォン関連の周辺機器も色々と販売しています。あまり数はないですが、商品チョイスは結構いけてました。

    で、こちらもラウンジ?では、近日中に相談コーナーをオープンするらしく、6月いっぱいは無料で相談に乗ってくれるとのこと。相談自体はデータ移行などいくつかのメニューになっているようです。

    参考:
    AND market
    +D Mobileの記事