2011年6月1日水曜日

AND marketに行ってきました

今日からオープンした「AND market 霞ヶ関店」に早速お邪魔してみました。
AND marketは、NECモバイリングが運営しているスマートフォン専門のブランドで、特定のキャリアには縛られずに様々なサービスを展開していこうというしくみらしいです。
AND market KASUMIGASEKIのショップカード
なかなか可愛いデザインですね。
お邪魔したのはランチ後の2時前くらい。
本日オープンということで、実際のお客様よりも関係者やお取引先などがたくさん来ていました。
なるべく人が写らないように撮りました。
右手側でお取引先などがご挨拶中ですw
現在販売されている比較的新しい機種が展示されていて、もちろん実際に触ることもできます。
こちらはドコモのスマートフォン。
当然ですが、発売前の端末は展示されていません。 
こちらはau。
こうしてみるとauの発売済みの端末は魅力ないですねw
そしてソフトバンクモバイル。
Android系端末もちゃんと展示してあります。
iPhoneです。
写真はありませんが、入り口にもっとも近いところにタブレット系(Optimus PadとXOOM、iPad2)が展示されていました。残念ながらGalaxy Tabは忘れ去られたようですw
機器の展示だけでなく、スマートフォン関連の周辺機器も色々と販売しています。あまり数はないですが、商品チョイスは結構いけてました。

で、こちらもラウンジ?では、近日中に相談コーナーをオープンするらしく、6月いっぱいは無料で相談に乗ってくれるとのこと。相談自体はデータ移行などいくつかのメニューになっているようです。

参考:
AND market
+D Mobileの記事

2011年5月27日金曜日

スマートタップ

ワイヤレスジャパン2011に行ってまいりましたので、気になったものをいくつかに分けてご紹介します。ワイヤレスジャパン2011の開催概要はこちら。

従来はビッグサイトの東ホールで開催されていましたが、今年は西ホールとやや小さめな規模での開催となりました。ドコモとKDDIが大きなブースを出す一方、ソフトバンクモバイルは今年も出展なし。ワイヤレスジャパンだと、展示するものが基本的にiPhoneとiPadが中心となるので、出展する意味が無いという戦略なのかも知れません。
さて、今回は規模が小さかったことに加え、来場者もそれほど多くなく、比較的ゆっくりと見てまわることができました。その中から気になったものをいくつかご紹介します。
まず今回はドコモが展示していた「スマートタップ」です。

ドコモブースでは、LTE Advanceのデモがかなり大きく展示されており、人だかりとなっていました。ただ、今回の展示会で事前に気になっていたのが「スマートタップ」です。
先日の組み込み開発技術展でも同じようなコンセプトの製品が参考出展されていましたが、いわゆる「電力の見える化技術」の製品です。
サービスの基本的な構成は、「スマートタップ」と呼ばれるコンセントと、その親機となる「ワイヤレス対応トランスレータ」、情報を蓄積して閲覧可能とする「エネルギー管理ASP」からなります。スマートタップには、電力情報を取得してサーバにアップロードする機能のみのものに加え、何らかの制御が可能な制御機能付きスマートタップが用意されていました(以下の写真。ちなみに制御付きは参考出展)。

実際の動作としては、スマートタップで計測したデータが、まずは親機に送信され、そこからインターネットを通じてドコモのASPサーバに蓄積されていきます。ユーザはケータイやスマートフォンを使ってASPサーバに接続し、電力量を確認するとともに、制御付きタイプのスマートタップに対して何らかの指示(今回は電源ON/OFF)を行うというものです。
今回は、扇風機や電気をケータイからON/OFFできるデモが展示されていました。また、使用電力はPC上のグラフとしても確認ができるようになっていました。

スマートタップと親機の間はZigBeeではなく、Z-Waveという技術を使っています。
Z-Waveは日本ではあまり馴染みのない技術なのですが、今回シグマデザインさんのブースでこのZ-Waveが出展されていたので、そちらで聞いた内容も併せてレポートします。
現時点で日本のメーカーはあまりZ-Waveのアライアンスに参加していませんが、ワールドワイドではかなりの数のメーカが賛同しています(ちなみにドコモは日本のキャリアとしては唯一参加しています)。
この手の近距離通信技術(HAN:Home Area Network)としてはZigBeeが有名ですが、Z-Waveとは何が違うのかを聞いてみました。一番の違いとしては周波数らしいです。ZigBeeは現在2.4GHz帯を利用しているので、無線LANとの干渉が問題となりますが、Z-Waveは900MHz帯を利用するので干渉が少ないというメリットがあります。
ただ、問題なのがこの900MHz帯の扱いです。
日本では2008年に952MHz帯が総務省から割り当てられたため、Z-Wave製品についてもようやく出荷できる状態になったのですが、ここにきて周波数の再編問題が浮上。2015年からは920MHz帯に移動しなくてはいけなくなったそうです。
ということは・・・。
そうです。せっかく今回展示まで漕ぎ着けた「スマートタップ」は、今のままでは2015年までしか使えないということなんですね。
今回シグマデザインさんのブースでは、新しい周波数帯にも対応できるZ-Waveモジュールも出展されていました(ミツミ電機さん)。
左側の指先に乗るほど小さい黒いチップがZ-Waveのモジュールです。

総括

スマートタップ自体はすでにいつでも出荷できるようになっているようで、ドコモの説明員さんに確認したところ、ご連絡いただければ明日にでもお売りしますよとのことでした。
ただ、周波数の話は販売時に注意事項として説明されるものと思われ、詳細な金額についてもその時に聞くことになりそうです(現時点でスマートタップ自体は5,000円程度とのことでした)。
一応興味があるので、さっそく連絡だけはいれてみたいと思います。

(2011/6/1 追記)
WJでもらったチラシに記載されていたMLのアドレスが間違っていて、連絡を取るのに時間がかかってしまいましたが、本日ドコモ様より以下のご連絡がありました。

(前略)
お問合せ頂きましたスマートタップに関しまして、
ワイヤレスジャパンでのご説明で誤解を招いてしまう
情報をお伝えしまいましたので本メールにて訂正致します。

スマートタップにつきましては、機器の検証は終了間近
であり、機能的にはお客様へ提供できるレベルまで
に達しているとおもいますが、機能面以外で解決すべき
項目もございますため、現状では販売時期および価格に
つきましては「未定」となっております。

このような状況でありますため、大変申し訳ございませんが、
販売可能なご連絡が出来るまで今しばらくお待ち頂けませんでしょうか?
(後略)


ということですw。

参考:
ドコモの『スマートタップ」公式紹介ページ
シグマデザインの小川副社長によるZ-Waveの解説(YouTube)

2011年5月18日水曜日

KDDIのナイスなニュース

昨日(17日)はKDDIの新製品発表会でした。
新しい端末のニュースがたくさん出てきた中で、端末ではないところでKDDI関係の気になったニュースを2つピックアップ。



『インキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo」の開始について』
「KDDIムゲンラボ」と名付けられた主にAndroidを中心としたアプリの開発者向けの3ヶ月間に渡ったプログラムです。内容をみると、スタートアップ企業などこれから新しくAndroidを中心にビジネスを展開していこうとしている方々をターゲットにしていこうという感じです。
応募者の中から選抜されたチーム(個人でも可)は、六本木に用意される専用のラボでKDDIから色々な支援を受けることができます。面白いのは、開発支援だけにとどまらず、経営支援も受けることができる点です。優秀なチームには「au one market」などプロモーションも提供される予定です。
KDDIは以前にも、FeliCa対応のAndroidアプリのハッカソン(記事はこちら)で技術サポートを行っており、より積極的な開発者支援を始めたということになります。
Androidの可能性はまさに「∞(無限)」であり、早い段階から優秀な開発者を陣営に取り込む作戦とも見えますが、個人的には「共創」戦略なのかなと思います。たとえば今回発表されたFacebookとの連携や、すでにサービスが始まっている「Skype | au」など、外部のサービスとのコラボレーションを打ち出すことによって、エコシステムを上手に構築していっているなという印象です。
いずれにしろ、Androidで一発当ててみたいと思っている方は、さっそく応募してみると良いかと思います。個人的には僕も応募したいくらい。



2つ目のニュースは、今朝の日経にでていたもの。
『KDDIなど、節電家庭に「エコポイント」 15%達成で月1000円分』
※日経の記事なので、会員でないと読めないかもしれません。

こちらはまさに現在、旬な話題である「節電」に関するニュース。要約すると、前年同月比で15%の節電を達成した家庭に対して、KDDIが1,000円分のエコポイントを出しますよというものです。ただし、エコポイントとはいっても、KDDIが払いだすのは「auポイント」なので、au内でしか利用できません。期間は今年の7月〜9月で、他にも参加企業が増えてきたりすれば、10月以降も継続する可能性ありとのことです。
auポイントじゃ使い道がないなぁとは思いますが、この仕掛け自体は非常に面白いと思います。
「節電」は今や一大ブームとなっており、とくに家計を預かる主婦にとっては、節電をゲームのように楽しんでいる人も多いと聞いています。そのような家庭では、節電してポイントまでもらえるなんて、まさに一石二鳥。ウハウハなわけです。
ただ、僕がこのニュースで気になったのは以下の2点です。

  1. 各家庭の電力情報が東電からKDDIに渡せること(もちろん承諾が必要)
  2. 家庭向けの無線通信機能付き電力監視装置の実験をすること
まず一番目。
東電から情報が取れるなら、これを使ってSPモードのサービス作れるんじゃないですか?>ドコモ様。もっといえば、APIの開放によって一般の開発者もサービスが作れるんじゃないの?ってことです。
国際宅配便のFedexが荷物のトレーサビリティをオープンにしてユーザの信頼を獲得したのは有名な話ですが、東京電力もこういう情報開示を積極的に行うことで、失った信用を取り戻すことが大切だと思いますがどうでしょう。

次に2番目。
実は分電盤に取り付ける電力監視装置は今もありますし、先日の組み込み開発技術展でも注目されていました。

組み込み開発技術展で展示されていた電力監視装置。
分電盤から伸びる電力線にクランプをかませて電流の測定をおこなっていた。

ただ、現時点では価格がかなり高くなってしまい、企業ユースならともかく、家庭での普及にはまだ時間がかかりそうです。
そこで今回KDDIでは、参加者のうち200世帯にこのような装置を設置し、無線で情報を取得する実験も併せて実施するとのことです。
スマートグリッドは着実に進んできてはいるものの、主にコスト面でなかなか普及していないのも事実です。しかしながら、今回の震災を期に節電意識が高まっていることは間違いなく、このタイミングで先手を打ってきたKDDI、なかなかやるなぁというのが僕の感想です。

2011年4月22日金曜日

声の宅配便

NTTドコモが本日(4/22)より開始した「声の宅配便」を早速使ってみました。
簡単に説明すると、ドコモのFOMA契約者同士で「音声メール」ができるサービスです。
メールのように文字を入力しないで、声で相手に連絡ができるので、文字入力が苦手な年配の方などには大変便利なサービスです。
また、ちょっとしたお礼など、文字だとどうしても無味乾燥した印象になってしまうものが、音声で伝わることで表現力を持たせることができるようになります。

仕組みは以下のとおりです(ドコモのサイトから)。


  1. メッセージを伝えたい相手のFOMA電話番号の頭に「*2020」を付加して発信します。
  2. ガイダンスが聞こえた後、メッセージを残せます。メッセージは1件につき15分(凄い!)まで録音でき、最大500件まで登録できます。
  3. メッセージの録音が終了すると、相手にはSMS(ショートメール)が届きます。初回のみ、声の宅配便のご案内メール(このSMSだけは無料)が届きます。
  4. SMSには、誰から(相手の電話番号)届いたのかと、再生するためのリンク「*2020XXXXX(Xは連番)」、再生通知の変更をするための番号「*2023」が記載されています。
    重要!再生通知の初期値は「通知する」になっているので、再生のリンクをクリックしたときに相手にSMSが送信されます。相手には通知したくない場合は、再生リンクをクリックする前に設定を変更しましょう。
  5. 再生メッセージを聞いた後にガイダンスが流れますので、メッセージを消去をしたり保護したり(保護は5件まで)できます。また、そのまま相手に返答を録音することもできます(返答は相手に対する声の宅配便となります)。

気になる点をまとめておきます。

  • 基本使用料は無料で、申し込み手続きもいりません。
  • 音声を録音したり再生する際には、契約料金プランに従った通話料が発生します。
  • メッセージは500件まで保存され、消去や保護をしていないメッセージについては720時間(30日)以上経過すると削除されます。
  • 保護されているメッセージ(最大5件)は、720時間経過しても消えません。メッセージを保護すると別にSMSが届きます(リンク先番号「*2020XXXXX」は保護していない時と同じです)。
  • 送信主が電話番号しか表示されないので、誰だかわかりにくい(ここは大いに改善の余地ありです!)。
  • 先頭に*2020をつけなくてはならないので、新しく電話帳に番号を登録しないといけない。
  • このサービスにおけるSMSはSMS拒否設定の対象外なので、受信拒否をしていてもSMSは届きます。
  • サービス自体を利用したくない場合は、サービスの停止が可能です(*2023から設定、もしくは今後発売される機種では端末にメニューが追加されるとのこと)。

また、留守電とは何が違うの?って思う方も多いでしょう。
留守電との違いをまとめます。

  • オプション料金が無料(FOMAの留守番電話サービスは315円/月)。
  • 録音時間が15分と長い(留守番電話サービスは最大3分/件)。
  • 録音件数が500件(留守番電話サービスは20件)。
  • 相手の電話を鳴らさずに音声を届けることができる。
  • 再生後にそのまま返信メッセージを録音できる。
  • FOMA同士でしか使えない。

ドコモさんからすれば、サービスがドコモ同士でしか使えないので、サービスが普及すればキャリアスイッチが減る。また、録音や再生に通話料がかかるので音声ARPUにも貢献する。といったメリットがあります。
今後は声の宅配便専用ボタンを搭載した携帯電話や、スマートフォンのアプリなどが出てくる予定ですので、使い勝手はさらによくなると思います。

実際に使ってみるとわかりますが、このサービスは結構いいです!いや、結構ではなくすごくいいです!
ぜひ一度試してみてください。

ちなみに再生するためのリンク番号「*2020XXXXX」ってどうやって決まるのでしょうね。連番で上がっていくようなのですが・・・。ちなみに記念すべき?*20200001は僕が録音したメッセージになっています(他の人がかけても聞けませんよ、念のためw)。

2011年4月14日木曜日

トラックボールの掃除

気がつくと、1ヶ月以上ブログが放置されてますね。
すみません。
震災の影響もありますが、ブログに書くほどのネタがなかったってのが本音です。

でもって、今回もブログにするほどのネタじゃないのですが、トラックボールを掃除してみました。

ま、説明することもあまりありません。
掃除をしたお陰で、ストレスフリーになりました。

あ、あと昨日カイロプラクティックにいったので、それもストレスフリーに貢献しているかもしれません。

2011年3月9日水曜日

2016年の企業ネットワーク

今から5年後の企業ネットワークがどうなっているかを勝手に予想してみたので、せっかくだからご紹介しましょう。

まずはイメージ図から。

現在主流の移動体通信は3Gと呼ばれる技術です。さらに最近ではドコモのLTEなど3.9G(これを4Gと呼んでも良いことになっているので、4Gと呼ぶこともあります)通信などもスタートし、移動体通信の高速化が進んでいます。
この流れは今後さらに加速し、少なくともWiMAXやXiのようなLTEサービスがほとんどの地域で使えるようになって、一部の地域ではさらに高速な4Gサービス(現在ではAdvanced-LTEが有力)が始まるころでしょう。
Advanced-LTEとは、2014年頃から実用サービスが始まるだろうと予想されている高速通信技術で、上り下り1Gbps(論理値でありサービス開始時に1Gbpsが出るかはわかりません)での高速通信が可能となります。すなわち、このタイミングで既存の有線ネットワーク(Bフレッツなど)より速くなります。
これによって、企業の外部接続ネットワークは「有線ありき」の世界から「ほぼ無線」の世界に移行するわけです。「ほぼ」と付けたのは、例えばプリンタなど全ての端末が4G対応になることは考えにくく、既存のLANがなくなることもないからです。このような既存LAN機器は4G対応ルータが集約するでしょう。

このような無線をベースとしたネットワークのメリットとして考えられるのが、たとえば出先や社内といった物理的な場所にとらわれることなく、どこでも同じように仕事ができるようになることです。
これにより、社内のフリーアドレス化(特定の机を持たず、社内のどこでも仕事ができる環境)も推進されるし、在宅勤務(テレワーク)も導入しやすくなります。そもそも大きな事務所を構える必要すらなくなります。

ここで重要な役割を持ってくるのが、キャリア(ドコモのような通信事業者)、もしくはキャリアから回線を借り受けてサービスを提供するMVNO事業者です。具体的には、以下のようなサービスを法人ユーザに対して提供できるようになるでしょう。

  1. 仮想LAN機能
  2. ファイアウォール機能
  3. VPN終端機能
仮想LAN機能というのは、契約した法人ユーザには独自のAPNを払い出し、同一企業間での端末同士の通信を保証しつつ、それ以外から通信は遮断するサービスです。まさに4Gネットワーク上にHUBがあるようなイメージです。専用APNの払い出し以外に、個別のユーザ認証機能を持つことも可能でしょう。

ファイアウォール機能とは、インターネットへの接続ポイントにおけるセキュリティ対策で、この機能によって法人ユーザが安心してインターネット接続ができるようになるとともに、企業としても情報漏洩などのリスクを減らすことが可能になります。
キャリアがファイアウォールを持つことにより、契約法人が多くなればなるほど、より効率的な防御システムが構築されることになります。これはGoogleがGmailで実施しているスパムやウィルス対策などと同じ発想です。

また、5年後には企業の多くがクラウド基盤を利用して社内システムを構築している(プライベートクラウドもしくはハイブリッドクラウド)と想像できます。特に先日、Amazon Web Services(AWS)が東京にデータセンターを開設したことで、いままでクラウドの障壁となっていた地理的な問題が解決されたため、より積極的なクラウド採用が予想されます。

そこで必要となるのが、クラウド基盤とキャリアのセキュアな接続です。
キャリアがクラウドサービスも提供するという発想ももちろんありますが、クラウドはワールドワイドでの規模のビジネスであり、AWSなどの優位性は変わらないと考えています。
そこで、AWSなどのクラウド基盤とキャリア間でVPNによる閉域接続を提供することで、社内のサーバを安全にクラウドに構築することができるようになります。

端末がすべて4Gを使うとすると、ランニングコストが高くなるのではという疑問も出るでしょうが、考えてみれば現在もノートパソコンやスマートフォンでほぼ一人1回線、もしくはそれ以上の回線契約をしているわけです。であれば、既存のBフレッツやISP料金がなくなり、サーバーやファイアウォールを保有する必要もありませんので、場合によってはコスト削減も可能性です。

実はこの予想、かなり現実的です。
なぜなら、現在提供されている企業向けの直収サービス(たとえばドコモのビジネスmoperaアクセスプレミアムやアクセスプロ)では、専用APNを払いだす企業向けのセキュアなリモートアクセスを提供しており、上記ネットワークに近い機能が提供されます。
Xiがもう少し普及するようになれば、現実的に今回予想したこのような仕組みを採用する企業が出てくるかも知れません。
キャリアによっては、これから土管ビジネスになるのではと心配されているところもあるようですが、僕の考えはまったく逆で、5年後には企業にとってもっとも重要なインフラ提供会社になるだろうと予想しています。企業が回線を同一キャリアに統一することが原則としたサービスなので、ユーザの囲い込みにも効果が期待できます。
心配なのは動きが遅いこと。
MVNOが先行することも十分予想される中で、キャリアならではの訴求力のあるサービスを的確にリリースしてくれることを期待しています。

2011年3月2日水曜日

モバイルセキュアデスクトップ

NTTドコモが2月17日から開始した「モバイルセキュアデスクトップ」を早速使ってみたので、そのレビューをお届けします。

このサービスは、いわゆる「デスクトップサービス」と呼ばれるもので、OSやプログラムはサーバー(今回の場合はドコモのデータセンター)で実行されており、手元の端末は単に画面表示だけをするというものです。
昔のホストコンピュータとダム端末の関係と同じですね(っていうか、ダム端を知っている人があまりいない気がするw)。

プログラムがサーバー上で動作するので、データを端末側に一切持たずに利用ができることから、セキュリティが向上します。さらに、サーバー上ではトレンドマイクロ社のセキュリティ対策ソフトウェアが動作しているため、ウィルスなどの防御もしっかりとされています。
また、サーバー接続できる環境さえあればよいので、色々なデバイスやロケーションで常に同じ画面を呼び出して仕事ができるようになります。
よって、「セキュリティと生産効率を両立する」サービスということです。

実際に画面上に表示される(仮想デスクトップといいます)OSはWindows Server2008で、プログラムとしてはIEやMicrosoft Office 2010が利用できるようになっています。ちなみに仮想デスクトップ上のログインユーザには新しくプログラムをインストールする権限がないため、予めインストールされているプログラム以外は利用することはできません(これが最も大きな制限事項)。

利用できるデバイスとしては、
  • Windows PC
  • シンクライアント
  • Galaxy Tab
  • iPad
があります。
Macが対象外になっているようですが、このサービスはCitrix社のサービスを利用しているので、CitrixのMACクライアントも使えるはずです。
ということで、対象デバイスではありませんがMacBookAirで接続してみました。

こんな感じで、ちゃんと接続できますね。
なんで対象から外してしまっているのかは不明ですが、ドコモとしてはサポート外のようです。

見るとわかるように、I/FはWindowsです。
使い勝手はどうかというと、日本語入力の切り替えが面倒な点を除けば、概ね順調に動作しています(WiFi環境でテストしています)。
日本語入力の切り替えは、画面右下のMS-IMEの切り替えボタン(「A」とか「あ」とかをクリック)でやらなくてはなりません。また、変換自体はサーバー上のIMEで行うのではなく、ローカルのIMEで変換した文字だけをサーバーに送るしくみのようです。
そういう意味では、僕のようにローカルの日本語入力がGoogle IMEだったりするので、変換がバカで困るということはありません。

インストールされているプログラムは以下のとおりです。
今回はビジネスプランを申し込みましたので、Microsoft Officeがインストールされています。さらに申込時にOpenOfficeの選択(これは無料です)も可能だったので、念のため申し込みをしておきました。

試しにGalaxy Tabでもログインしてみました。
こちらもちゃんと表示がされます。
7インチですので、マウスのポイントがかなりシビアになります。
ただ、サイズについては慣れるとなんとかなるでしょう。

日本語入力はやはりかなりおかしな動作をします。
まず、ソフトウェアキーボードを使うのであれば日本語入力はGalaxyTab標準のSAMSUNG日本語キーボードを利用しないとうまく入力できません。
逆にBluetoothキーボードを使うのであれば、OpenWnnのようなIMEを使わないとうまくいきませんでした。
この辺りが大変使いづらく、通常使うIMEの組み合わせをしっかりと決めて運用しなくてはいけません。

一応iPadも試してみました。
タブレットでつかうのであれば、10インチってのは一番使いやすいサイズかも知れません。
とくにソフトウェアキーボードを表示させてもある程度画面が見えるので、操作する上で助かります。ただ、キーボードの表示切り替えをするバーが画面上部にあって、それを引っ張り出してキーボードの表示/非表示をする必要があるのですが、このバーがなかなか出てきません。iPadで一番イライラしたのが実はここでした。

3月末にはOptimusPadが出てきますし、XOOMあたりは画面サイズも10インチなのでもう少し使い勝手がよくなるかもしれません。
あ、その前にiPad2がでますね。

記憶領域(HDD)についても補足をします。

まず本サービスでは3つの記憶領域が提供されます。

  1. HDD
    デスクトップサービスで使用したデータを格納するドライブです。イメージとしてはパソコンのローカルディスク(実際はサーバー上ですが)ですね。標準で1アカウントあたり4GBが用意されています。
  2. ストレージHDD
    オンラインストレージになります。デスクトップサービス以外からもインターネット経由で読み書きが可能ですので、いちいちデスクトップサービスにログインせずにデータのやり取りをしたい時に利用します。標準で1アカウントあたり1GBが用意されています。
  3. 共有HDD
    同一企業内で共有が可能なHDDです。こちらはオプションです。
管理者用には別途管理画面が用意されています。
ログの確認や遠隔ロック機能もあります。
また、この画面からオプションなどの追加申し込みもできるようになっています。

今回色々と実験している際に二重ログイン状態が何回か発生し、その後ユーザログインができなくなってしまったのですが、万が一そのような状態になった場合もこの画面から解消することができます。

では利用料金です(2011/3/2現在、税込)。

まずは初期費用として6,300円/アカウントがかかります。ただし、5月末までは事務手数料は無料となるスタートダッシュキャンペーンを実施中です。
次に月額費用ですが、基本プランが3種類用意されています。
ビジネスバリュープラン:7,875円/アカウント
ビジネスプラン:10,500円/アカウント
エコノミープラン:8,925円/アカウント

エコノミープランというのは、Microsoft Officeが入らないプランです。その代わりにOpenOfficeがバンドルできるので、MSOfficeにこだわらないのであればエコノミープランでも良いでしょう。
逆にMicrosoft Officeが必要な方はビジネスプランを選択します。こちらは月額料金がもっとも高くなりますので、1年間の縛りがあるビジネスバリュープランも用意されています。

これ以外のオプションについては以下のとおりです。

Microsoft Project 2010 Standard:2,625円/月
Microsoft Visio Standard:1,050円/月
追加HDD:105円/GB/月(最大46GBまで追加が可能です)
ストレージHDD:105円/GB/月(最大49GBまで追加が可能です)
共有HDD:105円/GB/月

なお、料金は日割りされませんが、加入月については月額料金はかかりません。

総括

マルチデバイスということで、iPadやGalaxyTabからも利用ができるのは便利ですね。
実際ソフトバンクグループさんでもiPadを積極活用していますが、こういったデスクトップサービスを結構使っているようです。
企業ユースでは、なんだかんだいっても依然WindowsやMS Officeが事実上必須条件になってしまっているところがあります。
最大の問題点は、アプリケーションが自由に入れられないこと。
Officeは必須とはいえ、それだけではさすがに足りないわけで、それ以外は仕方なくブラウザベースでやることになります。そうなるとわざわざデスクトップサービスでなくても良いのではという疑問もでてきます。
まぁ使い方としては、社内ではパソコン、出先ではタブレットという使い分けでどこでも仕事ができるという環境を想定しているようですが、実際に社内のパソコンを全廃してシンクライアントなどを導入しているならともかく、社内は依然パソコンが残る環境で新たにデスクトップサービスの需要がどこまであるのかが疑問です。
料金的にも年間ベースで9万円超となりますので、今ならそこそこのパソコンが買えます。
管理コストの低減といったTCO削減をどう見せるか、ここがこのサービスを提案していく上での一番のポイントになりそうです。